鹿島アントラーズといえば言わずと知れた強豪クラブです。
その鹿島に札幌が勝利した事が一度だけあります【2020年6月現在】
いつ勝ったのか
それは2001年5月12日(土) Jリーグディビジョン1ファーストステージ第9節。
舞台は札幌厚別公園競技場。
観衆19,920人【厚別開催試合で史上最高動員数。2020年6月現在】。
今後この記録が破られることはないでしょう。
2001年のコンサドーレ札幌は強かったのか?
強かったです。
特にファーストステージの序盤戦は完全に台風の目でした。
第1節 C大阪 2-1〇(A長居)
第2節 柏 2-1〇(H高知)
第3節 広島 1-2●(A広島)
第4節 東京V 2-1〇(H室蘭)
第5節 神戸 0-0△(A神戸)
第6節 G大阪 1-0〇(H函館)
第7節 清水 2-5●(A日本平)
第8節 FC東京 1-2●(A丸亀)
第9節 鹿島 ?-?(H厚別) NEW!
J2から昇格したばかりのクラブとは思えない戦いぶりです。
一時は2位につけていましたが、清水とFC東京に連敗してしまい、鹿島戦の時点では暫定5位でした。
そして第9節にして待ちに待った札幌での開幕戦!
相手は強豪鹿島。
スターティングメンバー
札幌のスターティングメンバ―です。
怪我の播戸にかわり深川が先発した以外はほぼフルメンバーの札幌。
GK曽ヶ端、DF内田、秋田、金古、根本、MF熊谷、中田、小笠原、ビスマルク、FW鈴木、平瀬
日本代表経験者である奈良橋、相馬、柳沢が欠場とはいえ有名な選手がずらりといます。
2000年シーズンに三冠を達成した鹿島でしたが、2001年シーズンは怪我人の多さが影響し、札幌戦直前までの成績が2勝5敗1分で札幌よりも下位でした。
試合内容
53分に野々村のCKからウィルがヘッドで合わせて先制。
71分にビスマルクに同点ゴールを許す。
ドラマは終了間際に起こります。
89分に中田浩二がアウミールをタックルし一発退場。
その後お互いに攻め合い、札幌のカウンター!
アウミールのスルーパスに反応したウィルが秋田に倒されてPK!
PK獲得に盛り上がる厚別。
キッカーはウィル。
そしてスタジアム中がウィルとボールを固唾をのんで見守ります。
ボールをセットするウィル。
沈黙の一瞬・・からの
ゴール!
スタジアムが唸るような歓声。
この動画の後半でPK決める瞬間が見れます。
PK獲得から決めるまでの”ざわつき”のようなものがイイですね。
2001.5.12 コンサドーレ札幌vs鹿島アントラーズ
ウィルが決めた瞬間の歓声がこの試合の劇的さを物語っています。
鹿島戦以後の札幌
鹿島に会心の勝利をあげた札幌でしたが、その後のファーストステージは1勝しかできませんでした。
セカンドステージも開幕から4連敗するなど波に乗れませんでしたが、連勝ストップ後引き分けを挟んで4連勝し、最後は何とか残留を決めました。